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◆My Charm - Feves et Galette des Rois-フェーヴとガレット・デ・ロワのこと、あれこれ ◆ときめきノオト~Yoshie Isogai official blog~-音楽と言葉と。てんてこ舞う日々のこと、あれこれ ◆Twitter-日々のつぶやき ◆TripAdvisor ![]() お気に入りブログ
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![]() ![]() ![]() ![]() この日は朝7時過ぎのTGVでAix-en-Provence(エクサンプロヴァンス)に向かう予定で、ずいぶん前にチケットを買っていた。同じ列車でも早く申し込むことによってPrem's券という格安のチケットを買うことができる。キャンセルも変更もできないが、便によっては本当に安いし、切符はパソコンからセルフ印刷なので便利なのだ。この日もエクスまで30ユーロほどで買っていて、南仏に赴くのは初めてということもあり、かなりワクワクしていた。 …が!!!いきなりドジ話なのですが、起きたら7時半!…明け方5時15分頃送信を終え「よし、じゃあ6時まで寝るか!」などと思った私がバカでした…。大慌てでチェックアウトして駅に向かい、ダメ元で「変更できませんか?」と聞いてみたけど当然Non!で、次の便のチケットを102,5ユーロで購入…目的のためにかなり節約な旅行をしているのでショッキングな出来事となりました。 無事に列車に乗り込み、車窓を見るでもなく3時間爆睡し、気が付いたらエクス駅。降り立つと、なんて開放的で明るい雰囲気なんでしょう!陽光はキラキラとまぶしく、空は真っ青で(ほんとうの青ってこういう色なんだと思った!)、10月だというのに半袖やノースリーブの人も。これが南仏なのねーと感激。 感激しながらもアポの時間を遅らせてもらっていたので、通訳さんと合流し、ダッシュでホテルに荷物を預け、Aubagne(オーバーニュ)に向かうバスに乗り込む。 ![]() 現代的な建物(トップの写真)の中に入ると、1Fに歴代のフェーヴが並ぶプチミュゼがある。 ![]() ![]() まずはアジアの製造工場から輸入する係(時には他の輸出業務も)のカトリーヌさんたちの部屋。彼女は日本ともコンタクトを取ったことがあるという。ファビエンヌさんは大手のお客様の担当で、カルフールやオーシャンとのやり取りを担当する。 次の部屋で話を聞かせてくれたのはデザイン担当のダビットさん。アーガイダルは初めてライセンスもののフェーヴを作った会社であり、ディズニーをはじめ様々な会社のライセンスを20前後持っているのだが、彼のデスクのライセンス系のファイルの多さには驚いた。ライセンスを買ったときにデザインが送られてくるので、それを1冊のファイルにまとめ、それを元に色を付け、ライセンス元に確認してから使う。2010年度はハローキティのシリーズが大変好評だったとか(このライセンスは2年間限定)。 そして次の部屋はクリエーション担当のメロディーさん、ジュリアンさんの部屋。クライアントと相談しながらデザインを決め、デッサンを鉛筆で描いたのち、パソコンでデザインする。私が訪れた時はちょうどロンデパンのフェーヴのデザインを行っている真っ最中だった。ここでデザインが終わるといよいよ製造に取り掛かることになるが、実際の製造はアジアで行うため、色の確認は入念に行う。 このほか広報の部屋、会計の部屋、サンプルルーム、コレクションルーム(昔のものを保管)、品質管理の部屋がある。社員は14人だが、アジアの工場では1500人が働いている。 ![]() 顧客は3つのタイプに分かれる。(1)ルクレール、インターマルシェなどの大型スーパー (2)ガレット・デ・ロワを大量に作っている会社 (3)パン屋さんに小麦粉などを卸している問屋さん。(3)には箱ごと渡して営業してもらう(上の写真、一番上の右側がその箱)。オリジナルのフェーヴは1000個以上から製造を請け負う。 この会社の最大の特徴として、ライセンスものに力を入れていることが挙げられるが、工場を見学させていただき私がもう一つ印象に残ったのは、本物の乾燥ソラマメも取り扱っていること。今は買う人は少ししかいないということだが、これは南仏の会社ならではな気がする(※南仏のガレットには陶器のフェーヴと乾燥ソラマメが一つずつ入れられるのが伝統的)。そして場所柄からか、スペインに輸出する向けの、透明のフィルムにくるまれたソラマメ型フェーヴなども。 ![]() ~後編に続く~ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 2010年のムーミンベーカリー&カフェのガレット記録はこちら。 ![]() 5:00起床。1時間睡眠眠すぎる!と思いながら起きて、この日はFaïencerie Colas(ファイアンスリー・コラ)を訪ねてClamecy(クラムシー)の町へ。 ファイアンスリー・コラ(コラ・クラムシー)工房のフェーヴ製造(焼成の過程や製造数、スタンス)については『フェーヴ お菓子の中の小さな幸福』P84~86に記載したのと、『Dolly*Dolly Vol.25』のフェーヴ特集P53でも工房の写真や情報を掲載しているので、ここでは載せ切れなかった細かい事柄や写真、町のことについて記してみようと思います。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() この日話を聞かせてくれたのは、3代目のアレクサンドルさん。フェーヴの製造を始めたのは先代のジャン=フランソワ氏で、1980年頃近所で白いサントンのフェーヴが入ったガレット・デ・ロワをみて、テーマを持ったフェーヴを販売したらどうかと考え付いたとのこと。実際、88~89年に発表したフランス革命のコレクションは、その時代を象徴するフェーヴになったという。デザインは世に出回る約1年半ほど前に、ライセンスもの以外は内部で行う。 ![]() 彼は生粋のファイアンス職人であり、その真摯な姿勢と強い想いについて、本と若干重複部分もあるがここにも記しておく。 彼は100年前から同じ場所で家族でファイアンスを作っているということをとても大切に考えているという。グローバリゼーションによって数ユーロの違いが受け入れられない世の中だが、その考え方とは真っ向から対立している。わかっている人が見ればどこでどのように作ったかわかるというのが大切なことだと思うからだ。これからも今までどおり新しいシリーズを作り続けていくが、ここ4~5年感じているのは情報伝達の重要性である。今まではパン屋さんにだけ向けていたが、数年前にニューヨークタイムズで紹介されたり、コレクショナーからの直接の注文も増えているし、限定のフェーヴなども作ってゆきたい。ただ、フランスの文化と伝統の中にあるものなので、英語のHPを作ったりするわけではない。コラは工業化とも違うし、近所のパン屋さんのためだけの工房とも違う。そのどちらでもない、だけどいちばん古い道を行くのが自分たちだからだ。 ![]() この日の通訳は友人にお願いしていたので、取材後は電車の時間までのんびりクラムシーの町を散策。猫の町なの?というくらいたくさんの猫に遭遇した。 ![]() ![]() パリに戻り、眠さと闘いながらホテルで再びの歌詞直し作業。今、授乳だったり赤ちゃんが寝なかったりで夜中に起きていたり、仕事が終わらなくて徹夜していたりしても、この時より眠かったことはないです。そう思うとなんていい経験だったのでしょう…! ![]() ![]() ![]() ![]() 5:00起床。この日はフェーヴ製造会社・Prime(プリム)の社長にインタビューするため、パリ東駅で通訳さんと待ち合わせて7:11発のTerに乗りVesoul(ヴズル)を目指す。 ※以下、ちょっと長文で専門的な内容ですが、ページが足りなくて&マニアックすぎて本に書けなかったので、ここにまとめて記録してみちゃいます。 プリムはフランスの大手製造会社のうちのひとつ(Prime, Alcara, Arguydalが三大大手)で、フランシュ・コンテ地方のFaverney(ファベルネ)に1989年に設立された。初期にはセラミック製でプラットなタイプのフェーヴを製造していたが、1993年から新しい技術を導入。ポースレンを使うようになり品質が向上した。現在は毎年約1,500万個のフェーヴを製造している。社名のPrimeは特別手当とかボーナス、おまけと言う意味。ブザンソンの少し北、パリからTerで3時間20分ほどのヴズル駅からさらに車で20分ほどのところにある村がファベルネだ。周囲には田園風景が広がる。 ![]() ![]() ![]() フェーヴのデザインは2年前に決まる。その後思索をして修正を重ねる。私が訪れた時はデザイナーのジャックさんが2011年コレクション用のマリリン・モンローの写真をパソコンで加工している最中だった。彼女の写真は白黒が多いので、雰囲気が出るように色を考えてつけるのだそう。もちろん手書きでデッサンをすることも。その場合、立体的にしたときにどのようになるかもわかりやすく書くのだそう。製造するフェーヴのテーマは皆で決めるが、決まった時点で一人が担当になり進めていく。一度担当になったら最後まで人に引き継ぐことなく責任を持つのだそう。そしてジャックさん以外の外部の人がデザインを担当することもある。それは、ずっと同じ人が書いているとテイストがかたよってしまうので、いろいろな分野・トーンで魅力的なフェーヴを作り続けるための配慮である。 パン屋さんやケーキ屋さんのオリジナルフェーヴに関しては、シルヴェール・リシャールさんが担当。パン屋さんからの要望を聞いたり、プリム側から提案したりもする。店のオリジナルフェーヴを注文するということは個性を求めているということなので、それに対応できるよう常にクリエイティブな姿勢で取り組むのだそう。2010年は日本のブーランジェからの依頼でお菓子形のものを作ったし、パリの超高級レストラン、トゥール・ダルジャンのオリジナル・フェーヴも毎年作っている(左写真)。鴨が看板料理のトゥール・ダルジャンならでは(供した鴨一羽ずつに番号をつけている)の魅力的なフェーヴで、レストランに行ったことはもちろんないけれど、フェーヴは所有している私です。クリエイティブ部の責任者であるミッシェルさんは、大型スーパーとのやり取りや(大型スーパーでは事故が起こらないよう、アーティスティックなものより安全な形が求められる)、ライセンス関係のやりとりを行う。既に2010年4月に公開予定の映画のフェーヴ(2011年モデル)のパネルを準備していた。 メリアムさんはパン屋さんやケーキ屋さんに対して営業する係。プリムの取引相手は(1)パン屋・お菓子屋 (2)大型スーパー (3) 卸 の3つに大きく分かれるが、(1)に対して新しいモデルを持っていく。大体毎年150シリーズ(うちライセンスものが50シリーズくらい)リリースされるが、それらを持ち運ぶトランクも見せてくれたが、なるほど、とてもよく出来ていた。 ![]() プリムのフェーヴは、石膏型を組み合わせて使うことで複雑な形を出している(それによって壷などの穴が開いているタイプのフェーヴも作ることが可能)。多い時で8つの型を組み合わせている。石膏型ひとつにつき、500個くらいのフェーヴを作れる。焼くと縮むため、仕上がりの大きさを計算して型を作る(左写真はプラットなタイプのものだが、左が焼成前、右が焼成後)。工場にはポースレンの粉を土にする機械やプレスマシーン、釜などが並んでいたが、現在ではここで製造を行うのは3ヶ月ほどで、ごく一部のフェーヴのみ。プレスマシーンには金属製の型(下写真3列目左)を取り付けて使用する。電気とガスの釜はとても大きく、冷ますために電気は14時間、ガスは8時間かかるが、アジアの製造工場ではもっと大きなロールして焼くタイプの釜を使用しているので、そちらは5時間で仕上がるとのこと。 焼く工程は次の通り。 (1) 素焼き。800℃前後 (2) ハンドペイントをして、エマイユをかけて焼く。クロモ(プリント)の場合もここで手作業で敷く。1200℃。高い温度で焼くことで、硬く丈夫なフェーヴが出来上がる。 (3) 金をつけるときはもう一度焼く。 ![]() さて、プリムの特徴としてシュメール氏が挙げるのは、フェーヴを飾るための棚や箱、ポースレン製のディスプレイアイテムも作っていること(一点ものもあるし、パン屋さんの店頭に飾るためなので、製造数は少ない)。また、パン屋さん向けにガレット袋や王冠をセットにして出荷もしている。 彼は「パン屋さんに売る」ということにこだわっていると言う。コレクターの人とも親交を深めたいと考えているが、コレクターはやはり珍しいものを探すので、ガレットから出てきたという過程をスキップしてフェーヴを売ってしまうのはパン屋さんに失礼だと思うからだ。「フェーヴだけを売ったらPrimeという社名を変えなくてはいけない」と彼は言う。よって、前経営者の時にあったコレクター用の窓口的な場所“プリム・コミュニケーション”はもうない。 昼食をご一緒したが、シュメール氏はバリバリのビジネスマンタイプなのかな、と感じられた。8時に出社して昼食は1時間ほど、6時頃まで働くと言うのは日本では普通だけれどフランスにしては長時間な気がするし(フランスの方、誤解だったらゴメンナサイ)、プリムを買収したのは「向いていると思ったから」とのことだし、新しい様々なことに貪欲にチャレンジしているからだ。ここには記さないが、社長室に置かれていた面白い試みがなされた試作品の数々からもそれがうかがえた。 行きも帰りも自ら駅まで車で送り迎えしてくださり(とても紳士的な方)、帰りにお土産までいただいた。それを入れてくださったプリムの紙袋に“Groupe JOFLOMYS”と記載されていたのでそれについて尋ねたら、3人のお子さんの頭文字を取って名付けたのだ、と話してくれた。素敵なエピソードを聞けて嬉しかった。 +++ 夜、パリに戻る。この日は友人宅に泊めてもらうことになっていたのだが、歌詞の直しが入り、友人宅から近いネットが使えるホテルを急遽探して0時頃チェックインして明け方まで仕事。人生で1,2を争うくらい眠かったです(笑)。 ![]() 6時起床。 パリに戻るTGVに乗り込む。超重要な案件は納品したので、少々ゆったりした気持ちで、同じ事務所の作曲家の方に提案用にと頼まれた仮詞を考え、睡眠も補充。ほんと、いつでもどこでも3秒で眠れるからこうやって元気に生きられます…。 この日は日曜日で、調整日に当てていたのでゆっくり気分。お昼前にパリに着いたけれどまだホテルはチェックインできなかったので、フロントで荷物を預けて身軽になったところで 「クリニャンクールの蚤の市に行って時間をつぶそう」 と思い立つ。 まずはフェーヴを取り扱っているBoulevard des Écritureへ(季節によって店頭に並んでいないこともあります。単行本『フェーヴ お菓子の中の小さな幸福』P150の「パリでフェーヴを探す」というページに写真や住所等掲載しています)。ここの店主さんはフェーヴ製造会社で働いていたこともあるそう。かつてリモージュで作られていた古い白いフェーヴもざらりと売られているので、気に入ったものをいくつか選ぶ。私はこの白いフェーヴ、とっても好きなのです。 ![]() 夕方、ホテルにチェックイン。夕食を買いに出るも、日曜日なのでお惣菜屋さんがみんな閉まっている~(泣)。というわけでケンタッキーを食べて部屋でぼちぼち仕事。1時就寝。 ※過去の旅の思い出し記録です。カテゴリ「フランスの旅」をクリックすると以前のものを読むことができます。 ![]() 1月前半は本物のガレットデロワや紙の王冠もディスプレイされていたというこのコーナー、なんと今はご担当の方が作られた陶器のガレット・デ・ロワが代わりに飾られているらしいです(上の写真がそれ)、凄い~。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 沖縄に行けたら、是非訪れたいお店です。 ![]() こちらはちょっと特別なガレット・デ・ロワ。というのも、bonnieuxさんは受注生産でお菓子を作られている方なのですが、店舗もHPもお持ちではないのです。まず名古屋の知人経由で12月にスタジオマノマノさんで行われたにちよう市に出展される情報を知り、マノマノのオーナーさんとbonnieuxさんの親切なご対応のおかげで、今回味わうことができたのです。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 2010年のエーケーラボのガレット記録はこちら。 そして陶芸家のMOEさんに以前インタビューに行った時の記事はこちら。 ![]() ![]() ![]() 2011年のアンリ・シャルパンティエのガレット記録はこちら。 ![]() フレデリック・カッセルはパリ郊外のフォンテーヌブローにあるショコラティエ。ブランドマークの天使と蜂蜜色のパッケージが可愛くて、そのマークが入ったオリジナルフェーヴもとても素敵なのだけれど、2010年9月に東京にオープンしていたと初めて知り、しかもガレット・デ・ロワを販売するとのことで、嬉々として予約をして楽しみにしていたのです。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 2010年のジャン=ポール・エヴァンのガレット記録はこちら。 2009年のジャン=ポール・エヴァンのガレット記録はこちら。 ![]() ![]() ![]() ![]() 2011年のピエール・エルメのガレット記録はこちら。 2010年のピエール・エルメのガレット記録はこちら。 2008年のピエール・エルメのガレット記録はこちら。
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