今回の旅では、紙袋を下げている人に多く出逢った。何故…?と考えてみたら、パリの街はソルドの真っ最中だったのだ。
ソルドの日程は法律で決められていて、今年は1月9日からだったそう。通りかかったのでさらっと覗いてみたプランタンやギャラリー・ラファイエット、BHVも、今まで見たことがないくらい混んでいる。多くの人は自分用の服や靴などをこの機会に買う模様。普段から「安くて可愛いもの」がそんなに努力しなくても手に入るのなんて、きっと日本くらいなのだろう、とふと思った。
私は通りすがりに雰囲気だけを楽しむつもりでいたけれど、モンマルトルの生地屋街に行った時に、しっかりした黒チェックの生地が安くなっていたので、テーブルクロスにしようと思い購入。(ほんとーうに安かった)。
他にもリバティのスミレプリントの生地や、カーテンにしたい厚手の生地などにも目を奪われたけれど(冬前に引っ越した我が家ではカーテンをまだ買っていなくて、前の住人が置いていった花柄のをそのまま使っているのだ…)グッと我慢。
BHVでは、いつかほしいと思っていたル・クルーゼのショコラ色のお鍋が安売りになっているのを発見してしまう。…さらにグッと我慢。
手荷物を増やせないこと、そして旅に出ると、普段ともすれば忘れてしまいそうな「今の自分にとって本当に必要なものは少数」だということを思い出せることもあって、幾多の誘惑がありつつも、買ったのは黒チェックの布のみ。
それでもどうしてかワクワクするのは、ソルドの魔法なのかもしれない。