収集癖は昔からわりとある方だけれど、熱心に集めているのは今はフェーヴだけで、ボタン、切手、アンティーク・カード、食器などは、好きなものをすこしだけ、持っている。
本当にちいさい頃は、サクマの<いちごみるく>などの包み紙を取っておくのが好きだったが、いつも親に捨てられてしまった。次に、ビー玉やおはじきを収集して、「ふるいもの入れ」という安直なネーミングの箱をつくって入れていたが、妹が真似をして「あたらしいもの入れ」という意味不明の箱をつくったので、そのうちにやめ、サンリオのプレミアム(プレゼント用にしてくださいというと付いてくるマスコット)などをポツポツと収集していた。実はまだ数個持っていたりもする。
小学校3年生頃からはまったのが、ガラス細工。中学に上がるまで集めていたから、結構熱中していたかもしれない。主に浅草の縁日や、欧羅巴の香りがする(と信じていた)雑貨店で買ってもらっていた。ディズニーランドのシンデレラ城で買ってもらったガラスの靴は、宝物だった。
たくさん並べて、おままごとをするのが好きだったので、当然、欠けてしまうこともよくあった。が、当時は今より1000倍ほど妄想家だったから右腕が取れてしまったこびとを「腕がないから人の痛みがわかる王さま」と決め、ガラスの宮殿(本来は飾り棚)に住まわせ、金色のネックレスで囲んだ池を作り、夜はピアノの形をしたオルゴールの中に眠らせた。
何故、急にこんな回想録を綴っているかというと、実はまだ祖母の家の飾り棚にその一部が残っていて、以前から「取りに来てちょうだい」と言われていて、どうしようか思い悩んでいるから。…持って帰ったりしたら、思いっきり遊んだ挙句に、絶対また集めたくなってしまう気がする…。その上、祖母が集めていたウサギの置き物や小さなこけしまで持って帰ってしまいそうな気がする…。(我が家は、祖父、祖母、父、私の4人がウサギ年なので、祖母もウサギを収集していた)
危険な誘惑をどう回避しようか、思い悩んでいる今日この頃。ちなみにフランスのキーホルダーも、フリマイベントなどでことあるごとに放出しては来たものの、まだまだある…。