フェーヴを巡るフランス旅記録2009 #3 Paris

# 3　2009.09.26.　Paris　

5:00起床。

7:00まで眠るつもりでいたのに、寝る前にちらっと「早く起きられたらヴァンヴの蚤の市に行こうかな」なんて思ってしまったせいなのか、早起きしてしまった。
8:30頃、ヴァンヴの蚤の市へ。たまに「どうやって掘り出し物を探すんですか？」と聞かれるけれど、そもそも掘り出し物は探すものではないと私は思っている。だから探したりしないのだけれど、
でも、もし探すなら「探さないように探す」ことがコツだと思う。 何も買わないつもりで見て、でも何か引っかかるものがどうしてもあったら見てみる方式。

そんなわけでぶらぶらと見歩き、リボンの髪留めを2つと、海の絵葉書を1枚購入。ちなみにリボンの髪留めは、1つが自分用、1つは神戸の雑貨店chia khoa（チアコア）の10周年イベントで作らせてもらったセットに忍ばせた。絵葉書の方は、たぶんひっそり本の片隅に載っている予定。

ホテルに戻ってチェックアウトし、パリ在住の友人Mさん宅で午後からのインタビュー準備をしつつ、お昼ごはんをご馳走になる（ありがとう！）。 ちなみに今回の旅、取材申込みも通訳探しも全て自分ブッキングなので、彼女にはどれだけ助けられたかしれない。はじめて仕事でパリに行かせてもらった時の通訳が彼女だったのだけれど、仕事で知り合ったのにその後もこうやって繋がっているのは珍しいことで、とても幸せなことだと思う。

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午後。フェーヴに関する多くの著書を持つコレクターのMoniqueさんのお宅にお邪魔してお話をうかがう。窓辺に美しく花が飾られたとても素敵なお宅で、ご主人とともに、恐縮してしまうくらい親切に迎えて下さった。

この日は大きく分けると

(1)モニックさん自身のフェーヴとの関わりについてのインタビュー
(2)古いフェーヴの歴史（特に年度の正確性について）や彼女の著書を読んでピックアップした質問の確認

をさせていただいたのだけれど、話を聞けば聞くほど、彼女が若い頃から本当に真摯にフェーヴを愛し、研究してきたことが伝わってきて、胸が熱くなった。遠く離れた日本でいいかげんなことは書けないぞ、とあらためて背筋が伸びた次第。訪問記は発売予定の本に書いたのでここでは割愛。本で写真と共にお楽しみいただけたらうれしいです。 コレクションの収納の仕方も、本当に本当に素敵だった。

気がついたら夜に…。途中、唐突にカメラから不審な音が響き、あれこれを収めたメモリーカードが壊れるという大ショックな事件もあったけれど（何故毎日何かしら事件が起きるのだろう…）、長い時間貴重なお話を聞かせていただき、本当に素晴らしい一日だった。長時間通訳してくれたMさんにも感謝！

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夜。遅れて日本を発った友人のよしいちひろさん（以下、cheeちゃん）とホテルにて合流。ふたり旅だと、ホテルもちょっとだけいい感じのところに泊まれるのと、温かいごはんを一緒に食べられるのもうれしい。彼女はヘルシンキで1泊してからパリにやって来たので、近所でごはんを食べながらそんな話を聞かせてもらい、気がついたら夢の中へ…。

cheeちゃんの旅日記は、このあたりで見られます。
メモリーが飛んだので、この日は取材以外の写真がありませんでした…。