図書館と郵便局は、普段よく行く場所なので、海外のそれらにもとても興味を持っている。
郵便局は、パリを訪れるたびに利用する。いつも行くのはレアールにある中央郵便局。理由は、買いたい切手の番号を紙に書いて窓口に出すシステムなので、片言でもなんとかなるため。今回も自分が出すハガキに貼る切手と、友人からの頼まれものを買いに立ち寄った。
写真は今年のヴァレンタイン切手。さすがお洒落な彼女のリクエストだわ…と眺めていたら、どうにもこのハート型に見覚えがある気がしてならない。
家に帰ってから切手帳を見てみたら、前に行った時に買ったと思われるピンクのハートが片隅にひとつあった。いつ買ったのかさえも憶えていないのだけれど、ちょっとうれしかった。
図書館はさすがに機会もないだろうと思っていたけれど、今回偶然、入ることができた。
ある夕暮れ、教会に入り腰掛けて「悔い改める」という言葉についてぼんやり考えていたら(ステンドグラスは光がないと見えないけれど、夜の教会も厳かで好き)、在仏の友人からメールが届いた。
その日まで試験やレポートで忙しそうだった彼女だけれど、急遽逢えそうという連絡。さっそく電
話してみると、「まだ図書館にひとつ用があるんだけど」と言うので、「是非一緒に行かせて!」と連れて行ってもらうことに。
そこは基本的に会員カードがないと入れないらしいので、入れなければ外で待っているつもりだったけれど、彼女と一緒に入れてもらうことができた。
手工芸や芸術専門の図書館だったので、もしかしたら…とは思っていたけれど、もう絶版になっている本『Les fèves』を見ることができた。10時間くらいあの本を見ていたかった…友人に感謝。